ヤマカワ(以下:Y)、合渡(以下:G)
– ロゴにかけた想い
G:ようこそ!!『ccccccc b.(シーセブンビューティー)』へ!
はるばる関西の山奥からすいませんね。
ヨウヘイはceaseven立ち上げ当初から、ロゴや名刺などのアートワーク全般を担当してくれてる男なのです!
Y:毎回個人的に楽しみにしてるメディアなんで、呼んでもらえて光栄ですよ(ウソ)。
あいかわらず、このサロンかなりオシャレやね〜〜。
ヘア(ceaseven)の地下の感じとは正反対というか。
G:お!
やっぱりそう思う??
でしょうね!!
俺が地下の秘密基地しか作れないと思ったら大間違えです。
ちゃんと狙ったらこういう女子ウケできる空間も作れるんです!!
Y:はいはい、そうですよね。
君がイケてないもん作るわけないもんね。
G:まーね。
でも、ヨウヘイが作ってくれたロゴの評判も良いよ!!
洗練された感じで、俺のニーズにも応えてくれてるし。
12年前の独立当時から、色々ありがとうね!
Y:もう12年か〜〜。
干支1周したな。
G:12年前の独立の時から始まり、そこでロゴとかDMとか名詞とかのデザインをしてもらって。5年前の移転の時に、ガラリとブランドイメージを変える相談もしたね。
その時に、今のCが7つ並ぶロゴに変わったんだよね。
「あの7こ並んでるCってなんて読むんですか?」ってよく聞かれるよ。
それが良いコミュニケーションになってる!
今の地下のお店に移転する時に、「Cが7個でいいんじゃね」って話になったじゃん。
でも、今のロゴにするって挑戦的だし、正直怖さもあったよね。
Y:三宿にceasevenってお店を出す時から「7つのC 」っていうコンセプトは既に聞いてたから。
それがあったから「Cを7個案」は当時からずっと頭にはあったよね。
現在のceasevenロゴ
インダストリアルの店内をイメージして作成依頼した
G:そうなんだ?
でもceasevenって、ちょっと違った意味もあって、Cと数字の7を繋げたかった。
このメディアで前にも話ししたんだけど、表向きのコンセプトは「7つのC 」だよ、って。
本当は合渡っていう自分の苗字を、なんとなく付けたくて。
自分の血を引き継いでもらいたい、かっこよく言えばね。
で、「 G 」って「 C 」と「7」で出来てるって気づいて、じゃあそれを店の名前にしようって決めた。
それでヨウヘイに「 G 」っぽくて「 G 」に見えないバランスでロゴ作って!って頼んだんだよね。
そのバランスが絶妙で、みんないい感じで気にならないと言うか。
あれはヨウヘイの良さがすごい出てたな〜!
三宿時代のceasevenロゴ
中央に「Cと7」で形成されたGが見える
– オノはオノでも・・・
Y:それはやっぱりアイディアがいいから。
なんていうか、例えば俺は斧やから、オノ。木こりのね!
決して木こりではなく、斧の方。
G:俺は?
Y:木こりでしょ。
(一同笑)
G:俺は良い斧持ってるんだよ!って話?
Y:いや、ん~・・・違うか、違うな。
木こりは斧をつかって切った木を売って生活してるわけやけど、最初はよく切れた自慢の斧も、寝る間を惜しんで切り続けてらら、だんだん切れなくなってしまうのね、でも、木こりとしてはもっと木を切ってもっと売りたいから、新しい斧に買い換えるんやけど、それもずっと切ってたら切れなくなって、また新しい斧を買って、を繰り返してる話。
G:使い捨てのこの時代ポイズンて事?
Y:わからん。
要は、木こりが取るべきだった行動は、時間を惜しまず、斧の切れ味を保つために刃を研いだり手入れしたりやな・・・
って、良い事言おうとしてんけどな~。
G:最終的には斧を池に落として・・・って違うんだ(笑)
そんな中途半端な話持ってくんなよ!
全然まとまってない木こりの話に誰も何一つ共感できないよ。
Y:何も見んと喋ってると予定した着地ができひんねん(笑)
こんな話やったかな~~。
G:そんな話は置いといて、最初にも言ったけど5年前の移転の時に、新しいロゴでブランドイメージがガラッと変わって良かったと思ってる。
180度じゃないけど結構の角度で変わったよね。
– イメージのキャッチボール
Y:それもやっぱりいいアイデアを投げてくれるから、こっちはそれに対してどう答えるか。みたいなことを考えるのが楽しかったり。
ceaseven以外にも、昔から一緒にいろいろやってきて、俺が作ったものに「いいね」って言ってくれたり、驚いてくれたり。逆に「これはない」と言ってくれたり。そういう嘘のない正直なリアクションをちゃんとしてくれるから、こっちも次はどんな手で驚かそうとか、その言葉の裏にあることを考えてるかな。
付き合いが長い分、ゼロだとわからないことも、イチ言ってくれたら、その裏にあるものっていうのは、まあ感覚的に入ってくる。
G:俺がヨウヘイに仕事を頼む時って、あまり注文をつけないんだよね。
「こういう事やるから作って」みたいなので投げて。
それって多分デザイナーとすると大変だと思う。
これを投げた時にヨウヘイがどういう球を返してくれるのかっていう楽しみはある。
それですごい手間をかけさせちゃってるのかもしれないけど、俺が「こういうデザインを作ってくれ」って言っちゃうと、それは俺のデザインでしかなくなっちゃうから。
まずは全部ヨウヘイに丸投げして、そこから二人でディスカッションしながら精度を高めていくって感じだよね。
Y:そやね。
鬼のようにボツ案あるけど。
G:そのボツ案があってからこそ、良い作品に導いてくれてる感じがするけど?
それぞれ取っても全く違うテイストだし。
7だったら7案出してきて、これじゃないよね〜って消していく。
俺が言葉で渡してないものを、ヨウヘイがある程度をキャッチする為にやってくれてるんだけど、明らかに俺は選ばないだろうっていう案もあるわけで。
それは確認の作業なんだよね?
Y:確認もあるけど、コミットさせるって意味も強いかも。
あとあと「こういうのどうかと思って」て言われても、「いやそれ前に出して違うってなったよね?」って。
G:俺が絶対選ばないような、オシャレ可愛いカフェ風のデザインとかも出してきてさ。
「それはさすがにないっしょ!』とか言って。
そこで二人で作っていく感じがなんか好きで、お互い遊びでやってることじゃなくて、ビジネスでやってるんだけど、その枠の中でどれだけ遊べるかみたいなところは思ってる。
そこにワクワクドキドキがないとやっててもつまらないし。
デザインに対しての遊び心とかっていうのは自分の中で仕事のスタイルとしてあるの?
Y:昔はそこまで意識してなかったけど、長くやってるうちにそう言われることが多くなったかな。
別に俺が意識してるかしてないかは置いといて、こういうことを自分で言うのは得意じゃないけど、俺のつくるものには、どっかしらに「ユーモア」が含まれてるって言ってもらえることが多いから、良くも悪くもそうなんやって思う。
ただ、そのスタンスが合わへん人は本当に合わへんねんけど、そこで喜んでくれる人がいると楽しくなる!
– 敢えてど真ん中を渡らない
G:いいよね!
前回の河地さんの時も「ユーモア」っていう言葉が出てきたんだけど。
かっこいい中での「ユーモア」が出せると、恥ずかし気もなく、「これカッコよくないですか?」って言える。
その感覚で作ってるのがステッカーとか。
あそこの会社に怒られないかドキドキしたけど(笑)
ちょっとクスッとしちゃうような良いバランスでやっていきたいかな。
Y:そうね。昔よく夜中にファミレスでしょうもない話してて、
そこで話していたのが「ラインズマン」ね。
ギリギリの線の上を進んで、これ以上右にも左にもズレたらアウト!
それでも、ラインのキワを歩いていこうな〜って。
G:26歳ぐらいの時だね!
カッコいいど真ん中じゃなくて、ギリギリのところをバランス取りながら歩いてて。
そっからはみ出たら逆にダサいになっちゃうけど、そのキワをギリギリ歩いてく強さやスリル!
Y:ただ俺はぶっちゃけ無責任でいられるからええとして、それをOKと言える度胸はすごいよね。
例えば、俺が作ったロゴがこけてお店がダメになったとしても、別に俺が借金抱えるわけじゃない。
だからそれが出来る。切れ味だけを追求できる。
それを良しとするゴウドシンスケがいるから俺は斧でいられるだけで(笑)
G:出たっ!
移転した時のceaseven HAIRのロゴも結構ギリギリだもんね!
あのデザインで本当にいけるかどうか?
世の中の反応ってどうなんだろう?っていうそのギリギリを行ったけどね。
最初あのデザインを見た時に、「すげー良い!!」って思って、それで行こうってなったけど。
冷静になって考えてみたら、ホント大丈夫かな?って不安にもなった。
でも、最初に見た時のワクワク感が忘れられなくて、GOサイン出したもんね。
でも、このロゴは色んな人に褒められるし、「これでなんて読むんですか?」って結構聞かれる。
デザインからコミュニケーションが発生してるってすごいよね!
自分の感覚に正直にしたがって良かった。さすが「金の斧」ですよ!!
後編に続く
ccccccc b.
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