4WD-ヨンダブルディ-

美容師とお客さんと酒と話

インタビュー

第8回 古着屋オーナー ナガクラヨウヘイ 後編 〜共通点発見〜 @RENGA

投稿日:

ceasevenの代表である合渡慎介が、他業種のお客様と酒を酌み交わしながらダラダラ語る、誰が得するのか分からない見切り発車企画。
第8回目の今回は、古着屋オーナーのナガクラヨウヘイ氏。
高円寺の古着屋「RENGA」はceasevenとコラボしてサロン内でShop in Shopを展開。
今回はRENGAにお邪魔しての対談。

ナガクラヨウヘイ

ナガクラ(以下:N)、合渡(以下:G)

– 店と子供は同級生

N:ずっと独立したいと思ってたんですけど。
お店を持ったのは2015年の32歳の時。もう4年ですね。

G:それって古着業界では早い方なの?

N:やや遅いと思います。
20代後半か30歳ぐらいでお店を持つ感じです。
自分で何かを始めるって勢いが大事じゃないですか?
11年ショップで働いてて、そこのスタッフが独立するのを見てました。
そこであんまりうまくいかない話も聞いちゃって。

それで二の足を踏んじゃってましたね。

G:周りが独立していく中で、夢ばっか追えない現実を見てたわけね。

N:前職の時の28歳で結婚をして。
ずっと自分の店をやりたかったので、「子供が先かお店が先か」って感覚になった。やりたいって思ったらとことんな性分なので、お店も子供も両方欲しい。
子供ができて、お腹が大きくなっていく中で、普通の会社員になって安定した収入を得た方が家族のためにはいいのかな、とも思ってました。

G:一人だったら無茶なチャレンジができるけど、妻や、ましてや子供まで出来たら、動き方も変わってくるよね。
じゃあ、先に子供が生まれたの?

N:妻が妊娠したのが先ですね。
子供ができて、より責任感は増したけど、でもこのタイミング逃したら、多分やらなそうだなと思った。

飲食店だったら子供が大きくなってからでも出来るのかもしれないけど、古着屋だとリスキーだし、趣味みたいになりそうで・・・。
やりたい事やりたいタイミングでやりたいなと思って、2015年8月に店をオープンしました。
その1週間後に子供が生まれた。
初めはメチャクチャ苦しかった。
たとえダメになったとしても、できる限りのことやってそれから考えよう。
勿論、子供が一番大事だけど、やりたいことは1回やらせてくださいって感じで。

Gそうなんだ〜〜!
実は、ceasevenは2006年12月1日オープンして、子供が生まれたのが2007年2月。RENGAと近い境遇だね!

N:そうなんすね!
その時は覚悟しなかった?

G:30歳までにはお店を持ちたいっていうのがずっとあって。
でも子供も30歳までに欲しい。
逆算して結婚して、運良くすぐに授かって両方GOした。
でも、まあ最初の1年ぐらいは厳しかったよね。

– 勿論最初からうまくいくわけない

N:最初からうまくはいかないっすよね。
ウチも2年頑張った。
やりたい気持ちが先行しすぎて、比較的見切り発車だった事もあるけど。
でも、やらなきゃ後悔するし、もうできることはやろうと思ってた。
店始める時、お客さんゼロでスタートしたんです。
常連さんみたいなお客さん持ってなくて。
でも、もともと常連さんに頼らない、色んな人が来てくれる店を作りたかったから。
でも、やっぱ始めた時から売り上げ良いのが一番良かったんですけど(笑)。
結果的にじわじわで2年ぐらいかかったっす。

G:その2年間なにを頑張ったの?

N:「どうしたらいいか」って周りのみんなに聞きました。
それで言われたことは全部やったっす。

G:例えば?

N:「インスタやった方がいいぞ」って言われて。その頃はまだ自分的にピンと来てなくて。
「もっと投稿した方が良い」って言われたら投稿数増やして。
「値段載っけたら良いんじゃない?」って言われたら値段載っけて。
そしたらお客さん増えてきた。

G:レンガはインスタ頑張ってるよね!
しかもフォロワーさんは毎回10%オフなんでしょ?
それすごいよね!

N:リピーターになってくれる人ってやっぱそれだけ宝じゃないですか!

G:ここ2年ぐらいで三軒茶屋は古着屋が増えてきていて、それを求める人たちも三茶に増えてきた。
最初「ceaseven × RENGA」の話をもらった時、ナガクラ君と価格について話したよね?
三茶の古着って、高円寺に比べるとちょっと高いというか〜〜。
でもナガクラ君は「
三茶価格じゃなくて、高円寺価格でやりたい」って言った。
男らしいって思ったよ。
ceasevenに古着を置きだして半年ぐらいになるけど、最近は古着だけを見にくるお客さんが増えてきてるよ!
三茶の古着屋ハシゴしてるっぽい。
RENGAの価格を見て、みんな「安い!」って言ってるよ。
三茶で店やった方がいいよ!

N:マジすか?うれしいっす!

G最近の三軒茶屋は、高校生とか大学生の子達が増えてきていて、三軒茶屋でRENGAのスタイルっていうのは作れるかなっていうのはある。
「ceaseven × RENGA」を広めていって、これからの活動につなげらたらいいよね!
まだ出会って半年だけど、今日聞いた話で近い部分もあるし。
俺、ナガクラ君好きだよ!
ファッションも古着も好きだし、好みも近いしね。
レンガ旋風を三茶で巻き起こしてよ!

N:そうすね〜〜!
いろんな準備が必要っすけど(笑)。

– 高円寺から三軒茶屋へ

G:ナガクラ君から見た三軒茶屋のイメージってどんな?

N:古着に関しての話しか出来ないですけど・・なんか値段高いな〜〜って。

G:下北三茶ってやっぱりちょっと高いよね?

N:高いですけど企業努力もあってすごい綺麗に見せて、まるで新品のようにしてるからちゃんと売れてるんだと思います。
それ以外にも、スタッフの人柄や店の雰囲気なども影響しますよね。
古着って実際値段がわからないじゃないですか?
ネットで調べても出てきづらいし。
だから、お店のブランドとスタッフのサービスで価値が決まるところもありますね。RENGA
の方が同じクオリティーで安くあると思うんすけど、別の要素が充実してると言うか説得力があると言うか。
そこはウチが成長していかないといけないところっすね。

G:ブランディングね!
どの業界もそうだよね。

N:価値をつくれるかどうか。

G:これから「ceaseven × RENGA」でどんなことやりたい?

N:7月はコンセプトを立てて、Tシャツ展みたいな感じでやります。
音楽シバリだったり、映画シバリだったり。
秋冬もそんなことやったら楽しいかな。

G:この秋冬、RENGAのお勧めと言うか、こういうのを見せていきたいっていうのある?

N:ウチはプリントものが結構自信がある。
クオリティとプライスのバランスが結構いいと思ってて。
夏だと T シャツだけど秋冬だとスウェット。
結構ニットも自信あり!!

その辺はやっぱ推していきたいかな。
夏物のTシャツとは違い、秋冬ものになると幅が広がるから難しい分ちょっと楽しいんですよね。

G:RENGAとのコラボレーションは去年の12月から始まってる。
だから9月10月11月は初めてだよね。
どんな商品が並ぶか楽しみにしてるよ!
個人的にナガクラセレクト好きで、お客さんにも勧めてる。
デザインは良いけど自分では着ないモノとか、サイズが合わないヤツとか。

N:それ結構ありますよね!

G先日、カットに来てくれた服好きのお客さんが、Tシャツを2枚買ってくれて。
それが、1つは自分用、もう1つは俺も気になってたサイズ小さめのTシャツで。
話を聞いたら、デザインが良いから「彼女用に」だって!
今はまだ彼女いないけど〜〜(笑)
その買い方、すごい好きだな〜〜って思ったし、嬉しかったな〜〜!
俺の仕事は販売じゃないけど、自分が良いと思うことを勧めて、その人が気に入ってくれて買ってくれるのは素直に嬉しい。
オススメのヘアデザインをしてくれるのに似てる。

N:そこは根底にあります。
お客様が喜んでくれる顔が一番嬉しい。

G:RENGAとの活動は、できることなら長く続けていきたいな。
それはお客さんも求めてくれてる。
末長く一緒にやっていきましょう!!

N:できる範囲でできることをギリギリ最大限にやっていきましょう!

終わり。

RENGA

東京都杉並区高円寺南4-39-9宮澤ビル1F

営業時間
15:00 ~ 22:00

http://renga-tokyo.com/

-インタビュー

執筆者: